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長崎・佐世保小6殺害加害女児の強制措置延長せず入所は継続/施設判断とは

 長崎県佐世保市で2004年6月に起きた小6女児殺害事件で、児童自立支援施設に入所し、行動を制限できる強制的措置の対象となっている加害女児(13)について、更生に携わる施設関係者らが「9月で期限を迎える強制的措置の延長は必要ない」との判断を固めた。更生が進んでいるためで、県佐世保児童相談所はこれを受け、長崎家裁佐世保支部への延長申請を見送る見通し。関係者らは「施設での更生は続けるのが適当」としており、入所は継続される。

 強制的措置は児童福祉法に基づき、外からかぎがかかる個室に収容するなど行動の自由を制限できる。個室での個別処遇が必要な場合や、親が無理やり連れ戻す恐れがある場合に適用される。家裁支部は04年9月の少年審判で、女児に対しこの措置を2年間認めた。打ち切る理由について、関係者は「個別処遇も終わって、更生が進んでおり必要性がなくなった」としている。

 女児は入所から約半年後の昨春、個別処遇から、同世代の少女らとの集団生活に移行。院内にある公立中の分校に通い、日常生活や運動会などの行事を通じ、相手の立場になって考え、対人関係を築く訓練を積んでいる。月に3、4回は臨床心理士のカウンセリングも受けている。生活態度はおとなしく、ほかの少女らとの間に目立ったトラブルはない。反省や悔恨の言葉も口にしているという。

 一方で、「両親の愛情を十分に受けて育っておらず、短期間のうちに心からしょく罪意識が芽生え、他者の心をくみ取れるようになるのは難しい。心の成長は不十分で、社会に復帰できる段階に至っていない」(関係者)とされる。

 精神的に不安定な思春期であることや、両親の受け入れ態勢が整っていない状況も踏まえ、「当面は安定した環境で『育て直し』を続けなければならない」とし、施設内での更生継続が必要と判断した。

 児童相談所は女児を施設に送致した際、入所期間は定めていない。「家裁と協議しながら細部を詰めており、今の段階で話せることはない」としている。

 〈小6女児殺害事件〉 佐世保市の小学6年女児が04年6月1日、学校内で同級生女児の首などをカッターナイフで切りつけ、失血死させた。長崎家裁佐世保支部は同年9月、女児を児童自立支援施設に送致し、2年間の強制的措置を認める保護処分を決定。女児は栃木県さくら市の「国立きぬ川学院」に送られた。

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 YOMIURI ONLINE  直近2週間のYOMIURI ONLINE速報記事より