| トップ | 人気記事 | ヘルプ |
[HotSpot・Q&A]安保理決議、なぜ9票で採択とはQ 国連安保理での決議案採択には、なぜ九か国の賛成が必要なのですか? 拒否権が行使されるとどうなるのですか? A 安保理は五常任理事国(米英仏露中)と非常任理事国十か国の計十五か国で構成され、「九か国」は五分の三に当たります。 安保理の体制は一九四五年のヤルタ会談で固まり、非常任理事国は当初六か国でした。採択基準を巡り、過半数(六票)とするソ連と、「小国意見も尊重すべきだ」と三分の二(八票)を主張する英国が対立し、七票で決着しました。横田洋三・国連大学学長特別顧問は「五大国と一か国の賛成で過半数になるので五大国の力が強くなりすぎる。それで一か国上乗せしたのだろう」と推測しています。 採択に九票必要となったのは六五年に非常任理事国が十か国に拡大されて以降ですが、採択基準は拡大前と同様に、三分の二(十票)と過半数(八票)の間とされたようです。 常任理事国は拒否権という特権を持ち、うち一か国でも採決で反対すれば、採択できません。平和維持には大国の意思統一が必要との認識が背景にあります。国連憲章は「安保理の決定は、常任理事国の同意投票を含む九理事国の賛成投票によって行われる」と定めているだけで、拒否権という言葉は使っていません。 拒否権行使は、ロシア(ソ連も含む)が最多の百二十回。米国七十六回、英国三十二回、フランス十八回、中国四回です。特に冷戦終結までは米ソが乱発、安保理がたびたび機能不全に陥りました。ただ、直近九回の発動では、パレスチナ占領地での軍事力行使自粛をイスラエルに求める昨年十二月の決議案に対するものなど、米国が七回と突出しています。(国際部・平本秀樹、吉田健一)
2003年3月12日(Wed)
全国 朝刊
07頁(外A) 03段 687文字
共通のキーワードを含む商品
Supported by 楽天ウェブサービス
▼ YOMIURI ONLINE 直近2週間のYOMIURI ONLINE速報記事より
|
|
| ▲この画面の上へ Powered by Techfirm |