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[HotSpot・Q&A]大量破壊兵器ってなに?とはQ 「大量破壊兵器」(WMD)とは何ですか? A weapons of mass destructionの訳で、破壊力や殺傷力が極めて強い核、生物、化学兵器を指し、これら兵器を搭載する弾道ミサイルも一般的には含まれます。元来は軍備管理分野の用語ですが、イラクが一九九〇年、クウェートに侵攻、それに続く湾岸戦争でイスラエルにスカッド・ミサイルを撃ち込んだのを機に、国際政治の場で広く使われるようになりました。地域大国によるWMD開発、保有が冷戦終結後の世界全体の脅威と認識されたのです。 冷戦期は、米ソの核軍拡競争のため、逆に、東西両陣営間で核を使用できない状況がありました。また、例えばイラクが八〇年代の対イラン戦争で化学兵器を使用しても、米国は対ソ戦略やイスラム革命輸出阻止の観点から事実上黙認しました。しかし、冷戦終結でこうした構図は激変、さらに旧ソ連など社会主義圏の国家体制が緩んだ結果、WMDやその関連技術が軍備管理の枠組みに加わらない国家や国際テロ組織に流出するという新たな懸念が生まれました。 米国はクリントン政権時代の九三年、国防政策見直しでWMD不拡散を外交戦略の柱に位置づけています。ただ、WMD保有国は世界に多くありますが、イラク、イラン、北朝鮮が「悪の枢軸」と呼ばれたように、国際的な脅威であるかどうかの判断には、米国の意向が強く働いている側面は否定できません。(国際部 緒方賢一)
2003年1月1日(Wed)
全国 朝刊
11頁(外A) 02段 593文字
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