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[HotSpot・Q&A]中国農村部の医療体制は?とはQ 新型肺炎(SARS)の感染拡大が心配される中国農村部の医療体制は、どうなっていますか。 A 中国の人口の六割を抱える農村部の医療体制は都市部と比べ劣悪で、SARSに対応できる医師や施設はほとんどない状態と言えます。 一九七〇年代末に改革・開放政策が始まると、「多い時には九割以上の農村に設置されていた」とも言われる公共医療機関の多くが解体され、農村医療体制は急速に弱体化しました。現在、農村部で公共医療サービスを受けられるのは、沿海部など発展地域に住む人々が中心で、全体の約二割にすぎません。 公共医療機関のない地域では個人病院が多数開業していますが、高額の医療費を徴収しています。一般的には、医療水準も高くはありません。農村部住民の平均所得は都市部の三分の一と貧しい上、改革・開放時代に見合った社会保障制度の整備も遅れ、農村人口の八割以上は医療保険に入っていません。通院のため、借金生活に追いやられる例も多く、住民は病気でも医療機関を敬遠しがちです。 こうしたことから、中国政府は、農民のSARS治療費無料化を決めています。政府には、医療体制が未整備な上、多くの人が医者通いを避ける農村にSARSが侵入すると、大流行を招きかねないとの強い危機感があります。(国際部 末続哲也)
2003年5月17日(Sat)
全国 朝刊
06頁(外A) 02段 534文字
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