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不斉合成とは有機化合物には、構成する原子の種類や数は同じだが、右手と左手のように構造の異なるもの(鏡像体)がある。人工的に化合物を合成すると、両方が半々できてしまうが、生物はこの鏡像体を厳密に区別している。60年代に大問題となった鎮痛剤「サリドマイド」は、右手型には優れた鎮痛作用があったが、左手型には催奇性があり、妊婦が服用した場合には胎児に奇形をもたらした。必要な一方の型のみを作る方法が不斉合成で、野依教授はBINAPという触媒を開発し、作り分けに成功した。
2002年2月14日(Thu)
全国 朝刊
29頁(朝特B) 01段 226文字
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