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[ミニ時典]モスクワ条約とは

 ブッシュ米大統領とプーチン露大統領が昨年五月にモスクワで署名した条約で、配備する戦略核弾頭を二〇一二年までに千七百―二千二百発に減らすことを両国に義務づける。前文と全五条から成る。

 条約は、核兵器をどう配備するかについて両国が「独自に決定する」と明記。署名に先立ち米国は、ミサイル防衛(MD)開発のため、米露(ソ)の核戦力バランスを維持してきた「弾道弾迎撃ミサイル制限条約」(ABM条約)からの離脱を宣言した。モスクワ条約の署名により、ロシアは核戦力における米国の優位性を認め、既存の核軍備管理の枠組みは崩れた。

 条約は、削減する核弾頭の廃棄までは義務づけておらず、一つのミサイルに複数弾頭を搭載することも規制しない。また履行状況の検証についても厳格な規定はない。(緒)

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