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[HotSpot・Q&A]パレスチナ難民の帰還権って?とはQ パレスチナ難民の「帰還権」とは何ですか。 A 国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は、一九四六年六月から二年間パレスチナに居住し、四八年のイスラエル建国時に居住地を失った者とその子孫を「パレスチナ難民」と定義しています。 国連総会は同年、難民に元の居住地に帰還する権利を認める決議一九四(3)を採択。帰還を望まない者には、失った財産に対する補償を行うべきだと規定しましたが、決議から五十年以上たった今も、難民の帰還は実現していません。 UNRWAによると、五〇年当時の登録難民数は九十一万四千人でしたが、昨年三月には約四百五万六千人に膨れあがっています。 イスラエル(人口六百四十五万人)が帰還権を認めないのは、難民が大量帰還すれば人口構成が変わると心配するからです。 このため中東和平交渉ではいつも障害になり、九三年のパレスチナ暫定自治合意(オスロ合意)では、先送りされ、クリントン米政権時代の最終地位交渉(二〇〇〇年)でも、パレスチナ側が帰還権放棄を拒否、合意できませんでした。 ブッシュ米政権は最近、帰還問題をパレスチナ暫定国家樹立後に解決するとする新和平案を示しましたが、イスラエルのシャロン首相はあくまで帰還権放棄が前提と主張しています。難民問題は、イスラエルとパレスチナが共存する難しさの象徴と言えます。(国際部 長谷川由紀)
2003年5月13日(Tue)
全国 朝刊
07頁(外A) 02段 566文字
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