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[鈴木美潮のdonnaどんな]テレビだと太って見える?とは

 春や夏のお休みの季節になると、「donna」は一階にある透明な箱状の「ゼロスタジオ」からの公開生放送になる。そこでお客さんによく言われるのが「実物はテレビより細いんですね」という言葉だ。「そうなんですよ。テレビは太って映るから」と答える私は、テレビとはそういう原理と思いこんでいた。

 ところが、「ええ? ないない。それは思いこみ」と、我が番組のディレクターK氏に全否定されてしまった。

 K氏によると、ブラウン管が旧式で、テレビ表面が電球のように丸みをおびていた時代には、映像がゆがみ、実物より太って映ることが確かにあった。しかし、画面を無理やり横長に伸ばすワイドテレビをのぞけば、最近の表面が平らなテレビではほとんどゆがみは生じないという。

 疑い深く、NHK放送技術研究所にも問い合わせたが、「今の技術ではありえません」と一笑に付されてしまった。

 「女心の思いこみですよ」と笑うK氏だが、では私だけでなく他人までが同様に「現物の方が細い」という感想をもらすのはなぜなのか。

 そこまで考えて、ある「原因」に気がついた。

 隣に並ぶアナウンサーだ。彼女らは皆、頭が小さく骨格がきゃしゃ。比較対照されるから、私が大きく見えるのだ。

 しかし、原因がわかったところで打つ手がない。仕方ないので、次回はスタジオのいすをこっそり後ろに引き、遠近法の助けでも借りてみるかと思っている。(政治部記者。日本テレビ「donna」キャスター)

 

 〈テレビの映る仕組み〉 一般的なテレビは、ブラウン管を使っている。ブラウン管は、ラッパのような形をした真空管で、根元にある装置から発射された電子ビームが、ブラウン管表面にあたると、表面の粒が光って映像が映し出される。

 

 写真=杉上佐智枝アナウンサー(右)と談笑する鈴木記者

   

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