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[HotSpot・Q&A]イスラム教徒の自爆テロなぜ多い?とは

 Q なぜイスラム教徒による自爆テロが頻発しているのですか。

 A イスラム教には、イスラム共同体を防衛・拡大するためのジハード(聖戦)をイスラム教徒の義務と見なす考え方があります。ウサマ・ビンラーディン率いる国際テロ組織「アル・カーイダ」やパレスチナの「ハマス」などの過激なイスラム原理主義組織は、イスラエルやそれを支援する米国の脅威に立ち向かおうと自爆テロを繰り返しています。

 先駆けは、イスラム教シーア派原理主義組織「ヒズボラ」が一九八三年十月、ベイルートの米海兵隊兵舎で決行し、米兵ら二百四十一人を殺害した自爆テロです。これを機に、自爆テロが最小の犠牲で最大の効果を生む有効な手段だとの認識が生まれました。

 パレスチナで自爆テロが相次ぐ背景には、和平の展望が見えない閉そく状況に立たされたパレスチナ人の絶望感があります。ジハードによる死者は殉教者としてたたえられ、殉教者は天国で乙女に囲まれ、甘美な生活ができると信じられていることも、自爆テロを助長する要因といわれます。

 しかし、一昨年の米同時テロ以降、国際社会がテロ根絶への取り組みを強める中、イスラム法学者からも自爆テロを批判する声が上がり、反イスラエル闘争の手段として正当性を訴える根拠も揺らいでいます。(国際部 佐藤秀憲)

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