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[HotSpot・Q&A]「北が再処理」真偽は?とはA 北朝鮮は四月、米朝中三か国協議の場で八千本の使用済み核燃料棒の再処理を終えたと発言しましたが、米国は、再処理実施の決定的証拠となる放射性物質クリプトン放出を確認していないとされ、再処理が本当に行われたか灰色のままです。 原子炉内では、核燃料棒のウランから核爆弾の原料となるプルトニウム以外に気体の放射性クリプトンが作られます。 プルトニウムを抽出する再処理では、燃料棒を硝酸溶液で溶解する最初の工程で、気体成分は逃げ出します。クリプトンはフィルターなどに吸着されない性質があり、大気への放出を阻めません。放射性クリプトンは自然界にはなく、それが検出されれば再処理実施の動かぬ証拠となります。 日本では、気象研究所(茨城県つくば市)で大気中クリプトンの常時測定を行っており、約六十キロ・メートル北東の核燃料サイクル開発機構(同県東海村)の再処理施設が運転に入ると、濃度上昇がはっきり現れます。 米国は平壌の第三国大使館や国境の韓国側拠点、洋上の偵察機などでクリプトンを観測しているとされます。寧辺の再処理施設から最短でも百キロ・メートルの距離がありますが、多くの専門家は、検出は十分可能と見ており、それが観測されないことが再処理実施を疑問視する理由となっています。(国際部 石黒穣)
2003年7月10日(Thu)
全国 朝刊
06頁(外A) 02段 548文字
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